パッシブタウン第5街区の0棟1階にP2G(power to gas)のシステム
再生可能エネルギーのシーズンシフト
日本海側(かつては裏日本と呼ばれた)では冬に暖房や給湯エネルギーが多大だが、
日射が極めて少ない冬には太陽光発電量がほとんど期待できない。
そのため、春・夏・秋の再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変えて貯蔵新金属に蓄え、
電力が足りない冬に利用する。
ここでの再生可能エネルギーのシーズンシフトは、水素を新金属(希土類)に給蔵するシステムである。
「太陽光発電に加え、住宅3棟のうち1棟に集合住宅としては日本で初めて
水素エネルギー供給システムPower to Gas(P2G)で
再生可能エネルギーをシーズンシフトさせることにより、
カーボンニュートラルの実現とグリーンエネルギーによる自立したまちづくりをめざしている。」
年間:再生可能エネルギーのシーズンシフトは、水素を新金属(希土類)に給蔵するPower to Gasシステム
昼から夜へのタイムシフトでなく、春夏秋から冬へPawar to Gasシーズンシフトである。
春夏秋:余剰電力で水電解装置で水素をつくり、
水素吸蔵合金に水素をガスではなく水素吸蔵合金(希土類)として貯蔵(蓄エネルギー)す
冬:水素吸蔵合金の水素を取り出し、燃料電池から配電。
室蘭工業大学亀川研究室 (水素機能材料学研究室)
水素吸蔵合金は、一般的には金属の原子が作る隙間に水素を取り込み、100℃程度の比較的低温で加熱することにより取り込んだ水素を放出することができる材料です。 金属原子間に取り込まれた水素は原子状になっているため、水素吸蔵合金中の水素が占める体積(体積水素密度)は、液体水素よりも高くなります。
余剰電力で水電解装置で水素をつくる。
新金属水素吸蔵タンク
水素製造・発電の過程で生じる排熱利用の貯湯タンク。