高性能・高断熱住宅の大きな目的の一つが
人と環境に負荷の少ない家をつくることです。
冬暖かく、夏涼しく、結露しない快適な家を実現するために、
住宅の設計も雨や風や日射などの自然条件に沿ったデザインを心がけています。
人間が生き物として素直にのびのびと健康的に暮らすための
「高性能な家」を長年の経験と基本の理論に基づいてご提案します。
コストパフォーマンスと汎用性の高い規格流通木材を用いた在来軸組工法とすることで計画を進め、 全体形状はシンプルな矩形とし 、断熱性能・構造・施工性の面で合理性を図りました。外壁仕上げには地場産材であるカラマツ厚30mmすのこ板張り(ファサードラタン)を無塗装で使用。メンテナンスの軽減とともに厚板の圧倒的素材感と自然素材ならではの経年変化を楽しめます。
構造/山田憲明構造設計事務所
老朽化した2つの保育園を統合した新たな町立の子ども園です。山、川、海と自然豊かな環境の中で、園舎もまた周囲の景観と調和した木々の温もりが優しく包み込むような雰囲気とし、園児が四季折々の自然と共にのびのびと成長できるような地場産材を多用した「木造園舎」としました。共につくる喜びを分かち合うため、設計段階におけるワークショップ、上棟時の餅まき、現場で使用した木材を利用しての記念品作成など、町、保育園、園児が一体となって竣工することができました。
設計/設計チーム木協同組合
夫婦お二人と犬1匹が暮らす明るく暖かな住まいです。姿は見えずとも、どこかに人がいることが分かる開放的な空間は家族みんなにとって安心感があります。農作業からの帰宅時・犬の散歩からの帰宅時には車庫・物置の多目的空間を通ってお風呂まで一直線に抜けられるようになっています。途中には洗い場(ドッグバス )に洗濯機と、汚れ物を順々に洗える仕組みがあり、たくさんお仕事をして帰っても、たくさん遊んで帰っても泥汚れの心配はありません。
おおらかなワンルームが特徴的な空間です。南側に居間食堂と居住空間が集約されており、南北方向に仕切り壁はなく奥行きがあることから、南面の大開口に添うように大きさの違う吹抜けを設けました。これにより、隣家が近接した敷地ながら2階からの光が1階にも届き、外付けブラインドのスラットの調整により、曇天でも柔らかな光が居室に届く構成です。
敷地南側の隣家による日陰を考慮し よりたくさんの日射を取得できるよう検討しました。1Fは日当たりが悪いのですが 2Fの吹抜を介して陽が降り注ぐようにデザインすることで 明るい空間となりました。
外付ブラインドによって一年を通して日射取得を調整し 効率よく暖房・冷房が効くように補助します。
野山に囲まれた周辺環境と、L字型の土間が特徴の住宅です。敷地周辺の豊かな自然環境を活かした途切れることのない借景と、充分な採光を活かし、1階と2階が吹抜けと開口部を介して繫がる、27.3坪とコンパクトながら開放感のある住空間となりました。