下の写真の丸太は102年の官木。
国の営林署が植林、管理、販売していたので官木と呼ばれる。
能代(米代川流域)では天杉、秋田杉、官木、民木などの言葉がある。
◯天杉:江戸時代中期に秋田藩が植えた杉で明治維新以降は明治政府(薩長政府)に強制移管させられ、
営林署が植林・管理・伐採・販売している。現在は保存のために伐採されていない。
◯秋田杉:戦後に植林され、安物でかつては造杉と呼ばれ蔑視させられていた。
戦後直後に植えられたのは80年経っている。
◯官木:国(官)の営林署が植林・管理・伐採・販売している。
◯民木:民間の林業家が植林・管理・伐採・販売している。
手入れが行き届いた官木とそうでない民木は秋田杉と言っても別物だ。
かつて能代では家を建てる時は、官木の天杉の赤身の柾目を使うのが男の甲斐性とされた。
下の写真は植林され102年経った秋田スギの官木である。
この丸太が丸太のままで中国に輸出されウッドデッキやウッドフェンスになっている。
勿体無い、住宅に使おう。
流通に乗せようと思案している。