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六郷の「人生フルーツ」の家

住宅-Q1住宅L4六郷/理念/研修・鑑賞・スタディ

2022.04.29

高齢者用の建売住宅である。
温度差が少ない暖かい家を数多く設計してきたが、
輻射熱式の熱を感じるストーブ暖房を望む人が少なからずいる。
特に高齢者に多い。
そうした人々に以下の方式で対応する。

熱源の煙突式ストーブは石油ストーブ又はペレットストーブである。
面倒くさがり屋の人には石油ストーブ。
環境派の人にはペレットストーブ。
45年前後の高断熱・高気密住宅が北海道に普及し始めた頃の
石油ストーブを使ったペチカの現代版である。

①ストーブの熱はブロックに蓄熱され室内温度が安定する。
②外気は床下を通り二重煙突の外側空間に導入され、ストーブの煙突の排熱で温められ居間の最頂部から放出される。
③ストーブの燃焼用空気は室内から吸い込まれ、燃焼されたガスは煙突で外に放出される。
 換気は②と③のシステムになる。
 暖房期以外の換気は3種換気のアエレコによる。
④ストーブの燃焼の排熱を利用した暖房パネルを床下に設置し床下暖房にする。

木造建築は蓄熱量が少ないのが欠点だが、
基礎外断熱なので床下の基礎コンクリートで欠点を補っている。
更に、ストーブ周囲のブロックが蓄熱層に期待できる。
このストーブ+ブロック蓄熱層を南側のカーテンウォールガラス面に設置し、
日射取得熱を蓄熱する。

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